実際のビジネスとのつながりを実感できる決算書の読み方

表紙には「MBAレベルの会計を使いこなせ!」と書いてるだけあって
それなりに専門的な用語も多く出てきます。
ただ、間口が狭いかというとそうでもないかと思います。


それは本書が
実際のビジネスと決算書のつながりを意識することを重要視して
多くの会社の実例を用いながら、説得力のある解説をそれぞれしているからです。


花王・ヤマダ電機・クックパッド・新日鐡住金・三菱商事などなど
様々な業種の会社の特徴を決算書を使って解き明かしていきます。


ディズニーの”オリエンタルランドは利益が「出すぎている」”(P.89)なんて分析や、
”武田役員工業をM&Aに駆り立てた理由”(p.116)など、どれも興味深いトピックです。


細かい用語は横においても、実際の経営のイメージをしながら読めば
案外、単純に面白がって読むことができると思います。


また、分析の時には細かい数字を見るのではなく、
ざっくりしたグラフに表現して、分析してくれてますので
より特徴をつかみやすくなってます。


弊社でもお客様への説明に図を使用していますが、
伝わり方は全然違います。
自社の決算書もこういった形で
ざっくりした表に変えるとより理解しやすくなると思います。


そうやっていろんな会社のグラフを並べると
それぞれの違いにちゃんと意味があって、
会社の体質が違うというのが良く分かります。



経営に一つの解はないんだなと思うと同時に、
だからこそ「どうしたいか」という理念的なものが大事になるんだなぁと思います。


「武器としての会計思考力」著:矢部謙介 日本実業出版