案外当たり前だし、だからこそ大事なこと。

ビジネス用語はどうしても小生意気な感じの言葉が出てきますが
KPIもその中の1つでしょう。
何が生意気かというとたいしたことを言ってないからですね。


KPIはKey Performance indicatorのことで
「重要業績評価指標」という訳語を与えているものの
「がんばってほしいこと」のことですよね~
みたいな、雑な読み替えでも全然いけるとは思うんですね。


でも、それだけ卑近に寄せてもなお、KPIは大事なんです。
なんせ「がんばってほしいこと」なんで。


ポイントはどうやってそれを決めるのか、
また、実際の評価の中でどう反映していくのかというあたりで、
KPIのコンサルタントとしての著者の知識と体験が惜しみなく書かれていると思います。


特に、落とし穴になりそうなところへのフォローがしっかりしていて
実際の運用にあたっては非常に参考になる部分が多いです。


大企業なら自分の部署でなければ関係ないとか
中小企業だと、そもそもこんなことやってないとかあると思いますが
「何を頑張るといいんだろう」という問いの立て方だと思えば
自分自身のマネジメントとしても使い出はあると思います。
(あまり短い工程の仕事の中だと威力は低いかも)


本書では「あるべき状態」をイメージして、
そこに向けてどのようなストーリーのある活動を展開するか、
そのストーリーの中でどのポイントを測ると
効果があがりそうかという手順をとっていきます。


”あるツボを押さえれば、いろいろな課題が波及的に解決されるというアプローチ”(p.63)


そんなツボがあるのかどうか、すぐには見つけられないかもしれませんが、
それを探し出す助けになるのが、本書のKPIマネジメントということでしょう。



「KPIマネジメント」著:楠本和矢 スバル舎