閉塞感を感じるなら、破るべき壁がある

 今回ご紹介する本の正式名称は『京大アメフト部出身、オールジャパン4度選出の組織変革コンサルタントが見つけた仕事でもスポーツでも成長し続ける人の「壁を打ち破る方法」』という長すぎるタイトルです。全部盛りみたいな名づけ方ですね。

 それはさておき、コロナウイルスが広がってからなんとか適応しつつも、窮屈な感じがどこか抜けきらないなぁという日々が続いています。この窮屈な感じは「仕方がないからなぁ」という言葉で、自分で自分の周りに壁を作っているんじゃないかと思ってそれを打破する方法をと、この本を紹介することにしました。

壁を打ち破るということ

 壁を破るという表現には困難に打ち勝つ、というイメージもありますが、今までの場所を飛び出す、殻を破るというイメージもあります。前者はトラブル対応、後者は自分の成長に対応するものだと思います。

 この二つは完全に別々のイメージというよりは、自分を変化させながら困難を乗り越えていくということにつながっていると思います。そして、今のような継続的な困難が降りかかっているときには「変化しながら対応する」ということが求められます。少なくとも環境に押しつぶされそうな状況で窮屈さに耐えながらやりくりするのが嫌ならこの場所を抜け出す必要があります。

それが壁を打ち破るということです。

様々な壁を乗り越える

具体的にどんな壁が想定されているかは章のタイトルにあります。

第1章 常識の壁に挑む

第2章 アクションの壁に挑む

第3章 スキルの壁に挑む

第4章 「仕事のやり方」の壁に挑む

第5章 コミュニケーションの壁に挑む

第6章 情熱の壁に挑む

この順番は自分から他人へと向かうような流れで作られています。

 自分の頭の中から始まって、実際の行動する計画、行動する時のやり方、仕事場の中での回し方、そして最後に伝え方。「情熱」の部分は少し特殊ですが、どのステップでも大事だと思われるものが入っています。

 「これまでの常識から外れろ」「緊急性が低くても重要度の高い仕事に時間をさく」、とかなかなかいい言葉が多いんですが、この中から1つ、今ここで紹介するならこれでしょうか。

共通の目的に立ち返る

p.151

 状況が変化した時の対応方法というのは、あらかじめ決まっていないことも多いかと思います。そうした時には意見が飛び交って収集がつきにくいこともあるかと思います。

 ただ、そこでお互いの共通の目的が何かということを確認しに戻ることで、より納得のいく合意が得られるでしょう。そして、こういう確認の積み重ねがそれぞれの組織の風土を強くしていきます。

 弊社では経営計画書やクレド、バリューなどと立ち返られるポイントを作るお手伝いもしておりますが、このような壁に押しつぶされそうな時こそ力を発揮できるものだと思います。

 新しく作らなくても、皆が無意識に「これは大事だ」と思っていることをキーワードにしていくだけでも違うと思います。チームの力を最大限に発揮して壁を打ち破りましょう。

『京大アメフト部出身、オールジャパン4度選出の組織変革コンサルタントが見つけた仕事でもスポーツでも成長し続ける人の「壁を打ち破る方法」』 著:安澤武郎