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環境変化があると、経営計画の意味がなくなるのか?

2025年11月3日09:00 [事務所通信,会計税務,未来創り]

最近、遅ればせながら「大阪関西万博2025」に行ってきました。
日本・外国の様々なパビリオンがあり、未来の都市であったり各国の技術を
目の当たりにしました。
昔、映画で見たような世界が現実になる日もそう遠くないのかなと感じました。
今までもそうでしたが、今後も大きな環境変化が起きそうな予感ですね。

というわけで、今回のテーマは、ズバリ、
【環境変化があると、経営計画は意味がなくなるのか?】
です。

経営をしていると経済環境の変化、業界の変化、情報技術の変化など様々な
状況変化があります。
またその変化の周期も段々と短くなってきているという印象です。

このように周りの環境が変化すると、
せっかく立てた経営計画は意味が無くなるのか?という話です。

 

〈管理会計的思考が計画には必須?〉

結論から言うと、「計画の立て方」によるかと思います。

 ※今回は数値計画のみについての話です。
  あやふやな回答ですが、
  具体的に見ていくと、損益計算書をそのまま使っている場合は、
もしかしたら  立てた計画と大きく変わり、
意味がなくなる可能性があります。
  ただ、変動費と固定費を分ける「管理会計」の手法を使っていると、
実はそこまで  大きく変わらないかもしれません。

なぜなら、
環境変化があったとしても「固定費」はどうしてもかかってくるからです。

 ※ただ、あまりにも大きな変動の場合は、固定費も見直す可能性があるので、
大きく変わるかもしれません。
  例を出すと、環境が変わって、今の事務所も移転、人も大幅に入れ替える
ような状況だと大きく変わると思います。
  逆にこれらの要素がない限り、1年間の固定費はある程度、予測がつきます。

つまり、
「固定費は予測することができる」ということです。
そうなってくると「稼がないといけない【粗利】が自ずと見えてきます。」

目標にしている利益があるのであれば、
「固定費+利益」で「粗利」が決まってきます。
そうなると、
必然と上げなければいけない売上は決まってくるはずです。

テーマに戻ると、固定費がある程度決まっていれば、
経営計画を立てる「意味はある」と私個人的には思います。
(その固定費を稼がないと「赤字」になるので)
1年間、3年間、5年間それでいけるかと言うと、またそれは違ってきます。
なので、車でも定期的に点検や車検があるように、
会社の計画も定期的に見直すことで、常に最新の状態にアップデートしてゆけます。

 

〈環境変化に対応するには「月次決算」がとても大事〉

毎月数字を締めていくことで、1ヶ月単位で
「経営の振り返り」が可能になります。
経営の振り返りができると、実績と目標の差が出てくるので、
何か打つ手を考える必要が出てきます。
その中で、計画を見直すことができます。

このように細かに舵取りをすることで、
進むべき道が大きくズレることが少なくなるように思います。

例えば、1年間に一度しか振り返りをしなければ、
もしかしたら1年間ずっと間違った方向に進んでいる
可能性だってあり得ます。
そうなると、元の道に戻すには、
相当な労力が必要になるかもしれません。

そういったことがないように、月次で「点検」をすることは、
極めて大事なことだと思います。

〈まとめ〉

よく建設業のお客様で、売上の上下が大きいので、
計画は立てても意味がないと言われることがあるのですが、
実はそんなことはないと思っています。

建設業でも1年間で絶対にかかる固定費はある程度予測がつくはずです。
なので、固定費はある程度、計画できると思います。

固定費が分かれば、稼がないといけない粗利も分かり、
工事の種類によって粗利率もある程度分かると思うので、
「稼がないといけない売上」はある程度見えてくると思います。

その売上数字を見て、ああでもないこうでもないと前向きに「悩む」ことが
経営者の仕事になってくるのかなと思っています。

今回は、
【環境変化があると、経営計画の意味がなくなるのか?】というテーマで
書かせていただきました。

今後もさらに激しい環境変化が予想されるので、
「水」のように柔軟に形を変え対応できるよう自己研鑽を積んでいこうという
気持ちになりました。
長い文章、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。 

 

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