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2021年9月6日18:30 [未来創り]
8月25日現在、
この記事を書きながら景気動向指数の6月分速報を見てみました。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/202106rsummary.pdf
先行きに反応する指数は上昇傾向を示していますが、
遅れて反映されるタイプのものほど低い傾向を示しています。
コロナの中でも躍進する業種や、サービスなどはありますが、
全体としてみると、コロナでのダメージを回復するには至ってないと読めそうです。
ただ、きっかけがあれば一気に上昇傾向に転じる気配もありますので
それを待っている社長様もいらっしゃるかもしれません。
ただ、急激に売上が増加する場合には気を付けないといけないことがあります。
それは運転資金の変動によるキャッシュのひっ迫です。
運転資金は売上をあげるために必要になるコストです。
「売上債権+棚卸資産-仕入債務」として書かれます。
売上高が増えると一緒に売上債権が増えていきます。
すぐにお金が入金されるタイプの業態は影響は少なくなりますが
回収までの期間が延びるほど影響が大きくなります。
売上債権が増えることはうれしいことのようですが、売掛金はまだお金ではありません。
お金に代わってないうちはキャッシュが厳しくなる原因になります。
また、売上が増えそうだからと在庫を増やすことは
棚卸資産の増加につながります。
これもキャッシュに対して同じくマイナスの働きになってしまうのです。
一方で売上がだんだんと下がっていく局面だと運転資金が圧縮されるので
実質的な資金が減っていることに気づきにくいということが起きます。
低迷している状況から一気に増えていく兆しが見えそうであれば
早めに手を打っておかないと、商機を逃してしまうだけでなく
黒字倒産のパターンもある場面になります。
売上は社員も含めて作っていけますが
こうした財務的な面での決定は経営陣の動きが必要です。
売上急上昇の局面では早めの資金シミュレーションが必要であることを
頭の中にいれておいてください。
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