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「粗利益の配分」

2022年11月7日09:00 [お知らせ,セミナー情報,会計税務,未来創り]

朝晩肌寒く、日中との気温差が激しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

もう早いもので、年末も残り2ヶ月となりました。

慌ただしい季節になりますが、体調を整えたいものですね。

 

 

さて、今回のテーマですが、「粗利益の配分」について書きたいと思います。

利益は財務諸表の一つである「損益計算書」に載っている項目で

「売上ー経費=利益」と表されます。

よく「今期は利益が出た」という言葉を聞くと思うのですが、その「利益」は

「損益計算書」の一番下の税引前(後)利益を指すのが一般的です。

 

それでは、本日のテーマである「粗利益」とは何でしょうか?

 

久米会計での「粗利益」は「売上ー※変動費=粗利益」と捉えています。

(※変動費には、基本的に材料代・外注代が含まれます。

  業種によっては、燃料代等も含める場合があります。)

この「粗利益」の「額」が非常に重要になります。

 

「粗利益」は事業の本筋である「本業の儲け」です。

ここが儲かっていないと事業自体成り立っていない可能性があります。

なぜ粗利益が大事なのか?

それは、この粗利益をいかに分配するかに経営の「肝」があります。

 

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例えて言えば、ある家庭を想像してみましょう。

サラリーマンの旦那さんが働いて稼いできた30万円があります。

この30万円は所得税や社会保険料を差し引きされた手取りの金額だとします。

(こう見ると、所得税や社会保険料は法人でいう「変動費」なのかもしれません。)

この30万円を切り盛りするのが、奥さんの仕事です。

(家庭の事情によると思いますが、うちではそうです 汗)

①毎月かかるであろう住宅ローン、光熱費、食費、塾代などなど

 固定費として払うものがあります。(25万円)

②それとは別に将来のために本を買ったり、資格の勉強をしたりと

 未来に投資する目的で消費することもあると思います。(3万円)

③色々と差し引いて、残ったものが、「貯金」になります。

(今月は2万円貯金できたという具合です。)

この2万円は将来のお子さんの教育資金であったり、

万が一の備えとして蓄えておくものだったりします。

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例えが長くなりましたが、

本題である企業についての「粗利益」を考えてみましょう。

 

売上1億円で変動費が3,000万円の企業があった場合、

「粗利益」はいくらでしょうか?

「売上1億円ー変動費3,000万円=粗利益7,000万円」ですね。

この「粗利益7,000万円」をいかに配分するかが鍵になります。

(家庭で言うと、奥さんに「頼むで〜」と預けた部分です。)

①固定費の支払いがあります。(人件費、地代家賃、水道光熱費、広告代、交際費などなど)

 人件費:3,000万円

 その他固定費:2,500万円

②通常の固定費とは別に将来の事業のための費用(すべて経費に落ちると仮定)

 人を募集するための広告費:300万円

 設備のメンテナンス費用 :100万円

 生産性アップの設備導入 :100万円

③最終的に残った利益:1,000万円

 ここから税金が引かれて、税引後の利益となります。

(実はここからさらに引かれるものがありますが、今回は割愛させていただきます。)

 

ここまで、見ていただければ、家計と似ているなと思われた方が多いと思います。

要は、稼いできた「粗利益」をどう分配するかが経営者の判断(意思決定)になります。

今回は、「粗利益の分配の仕方」について書かせていただきました。

 

久米会計ではこのあたりのことをお話しし、「自社の経営数字の見える化」

をお客様と一緒になって考えています。

 

えいやーと、「なんとなく儲かりそうやからいったれ〜!」と判断するのではなく、

「根拠を持って」経営判断をしてみませんか?

 

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