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利益は社長ただ一人の責任

2023年9月4日09:00 [お知らせ]

会社がつぶれたら
誰が責任を持ちますか?

それは
「社長」ただ一人です

会社が潰れたときによくわかります
働いてくれた社員には
当然、未払である給料を払わなければなりません
税金も払わなければなりません
取引先への未払金も払います

潰れる状況であれば
多額の借入もあるはずです
その借入は通常、代表者が個人保証しています

個人保証をしているから
代表者の個人の財産も持っていかれるわけです
持ち家は売られ、預金・株などの金融資産も
「差押え」となります

会社をつくる、また継ぐ際には
「覚悟」を決めておくことです

会社を潰すことは
社長と家族の生活も破産させることと同義です

会社の経営に当たる前に
社長となる方には、倒産しない企業創り・未来創りを
絶対に計画していただきたいです

つまるところ、
社長一人が「赤字」の責任を負います

社員も課長も部長も幹部も
誰も最後は責任を取ってくれません
社長一人の肩に乗ってきます

ですから、会社を経営している社長には
必ず、継続的に、真実に、利益を計上し
肩の荷を少しでも降ろしてほしいと考えています

「利益は社長ただ一人の責任」と考えると
安易な借入などできません。
借りた金は返さなければなりません
返すアテをつくれるかを借入前にしっかり吟味しましょう

赤字続きですと
赤字でお金が無くなるとともに
借金の返済分もお金がなくなります(※)

(※)
黒字の場合、会社に残るお金は
税金を引いた後の利益-借入を返したお金となります
借入は利益の前倒しとよく言われます

ですから
社長は先に苦しい思いをして

「どうしたら利益を出せるか」
「どうすればキャッシュを残せるか」
「どうすれば金回りが良くなるか」

を考え抜かなければなりません
(経営しながらも常に考え続けます)

これは誰も考えてくれません
社長が考えなければならないものです
社長より会社のことを考えてくれる人は滅多にいません

たとえ幹部や社員に相談したとしても
最後は社長ただ一人の決定です

「会社がつぶれたら全責任を持たなければならないのは社長ただ一人
 責任を負うことができない社員の意見を聞こうと聞くまいと
 利益の責任は社長ただ一人」(誰のせいでもない)

誤解がないように付け加えますが
社員をないがしろにしているわけではありません
それくらいの覚悟と決意をもって経営に当たらなければ
道は拓けないとお伝えしたいだけです

社員の皆さんの協力なくして事業の成長と安定はないわけですから
一生懸命働いてくれている社員の皆さんを大事にする気持ちが根底になければ
社長失格でしょう

先ほどから社長の責任のみ強調しすぎましたが
社員に責任がないと言っている訳ではありません

社員には社長が決めたコトを実施する責任があります
不実施は厳しく叱る必要があります

ただし、「これをやっとけ」では
社員は何をしたらよいかわかりませんので
目的と期限をしっかり伝える必要があります

特に、管理者の方は忙しいですから
忘れている可能性もなきにしもあらずです

実施のチェックをしっかりやりましょう
忘れているままほったらかしにしていると

社長の指示は実施しなくてよい
という「教育」をしていることと同じです

「利益は社長ただ一人の責任。社長の方針実施は社員さんの責任。」

「社長は決めたコトをはっきり社員に示し
 その方針や注意事項も合わせて伝えましょう。」

です

アレもコレも「社長、社長、社長、・・・」と書きましたが
反対に、業種業態にかかわらず、会社は社長次第でいくらでも変わるとも言えます
実際にいろいろな社長を見て本当に実感します

一人でも多くの社長が赤字の責任を負わないよう
微力ながらサポートできることを考えていこうと
私自身も原稿を起こしながら一心しております

現在の会社の状況をしっかりつかみ
5年後、10年後の会社の未来を描き
それに基づく方針を明文化し
社員の皆様とともに協力して会社を盛り上げていく
それでこそ働いている社員の皆様も社長自身も守れます

覚悟と新たな決意を、前向きに

本日は以上です

中小企業の経営ガイド
久米 章仁

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