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利益率を高める

2023年12月4日09:00 [お知らせ]

本日のテーマは
「利益率を高める」です

赤字からの脱却や利益増のヒントになれば幸いです

ある日の出来事です
ある介護事業を経営する社長様とお話をしていて
生産性をこれ以上あげるのは難しいとの話になりました

というのは
国が数年前からの施策で生産性と最低賃金を高めよう
という方向性を打ち出しました
このテーマで少し話をしていたためです

中小企業がその方向性を達成するには
①粗利益を上げる
 より粗利益率の高い商品を売る
 数多く売る(人手が必要)
②賃金を上げる、かつ、粗利益をそれ以上に上げる
③働く時間を減らせるよう設備投資や経費の見直しをし
 より粗利益を上げる、かつ賃金をあげるが
 人件費全体を下げる
などの対策が必要です(事業再構築です)

介護事業の中の施設運営では
施設という設備投資と、人手の双方が必要となります

他所より、より良いサービスを提供するには
その分手間が必要となり、人手がかかることになります

その中で生産性を最優先にすると
サービスが悪くなり、利用者数が減少することになります

①~③の手を打っている中でのこの話です

まず粗利益を上げるための介護報酬の増加を考えると
どんな業種でも、売上=単価×数量となりますが
基本的には単価は役所に決められています

さまざまな単価アップの策を講じますが
売上単価は必ず頭打ちします

単価を自由に決められない辛さがあります

では数量=利用者の数を増やすと考えると
施設を構えてとなると、施設の大きさや資格者の人数に応じ
利用者の数も定められています

つまり、介護報酬という入ってくるお金は決まっている
ということです

となると、施設を増やす、従業員数を増やすという対策になります

ですが、一筋縄ではいきません
箱ものは多額の設備投資が必要
一方で人材難で採用コストが著しく増加

また雇用した後の仕事ができるまでの研修コストがこれまた大きく
退職されたらコストが2倍以上になります

結果、しんどい思いをして利益率が下がるということになります
(利益が減ると考えてもよいです)

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では、どうしたらよいか
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この企業の設立からのことや社長がお話ししていたことを
落ち着いて時間を取り思案しました

実は設立時から
社長はすでに手を打っていました

それは企業目的・理念、そのビジョン
そのビジョンに到達するための目標
それを達成するための戦略、そして戦術です。

この一連のつながりに気づき
深い学びになりました
ありがとうございました

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要約すると、強みづくりや差別化(独自性)で
地域で1番の企業になるということです
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これは非常に時間がかかる取組みとなります
今日実行したからといって
明日売上が増加しないからです

継続して積み重ね、5年、10年と
根気強くやる覚悟と決意が必要となります
大体、100社中97社が挫折すると思います

どのように強みをつくり
他社よりも優れたサービスをつくるかを書き出すと
長くなるので記載しませんが・・・

他社より優れている小さなサービスの掛け算で
成せるものです。

例えば、1を他社とすると
1.1倍元気な挨拶×1.1倍お客様の話を聞く×1.1倍のアフターフォロー
これだけでも1.1×1.1×1.1=1.3倍の他社より良いサービスになります

これに他社ではやっていない商品やサービス2が一つ加わると
2×1.3=2.6倍の他社より優れた商品・サービスが出来上がるわけです

成長している企業は
こういうところを怠りません

長期的な未来創りという視点に立つと
他社にはない商品・サービスとなります
これが強みづくりであり、差別化です

そうなると
お客様が順番待ちでよいから
ここでサービスを受けたい
ここ以外は不安とか嫌だとか

ここで働きたい
ここで勉強したい
ここで働いたら幸せになるとか

結果、売上も上がり、採用コストも下がり
利益率が他社の2~4倍増加します
事業全体でみると生産性が上がります

こういったことをイメージし、実行し続けている
私の中の尊敬する社長の話でした

目に見えませんが掘り下げて考えると
本当に経営の気づきになりました

読者の皆さんの中にも、何か行き詰まりを感じ
何かを変えたいと悩んでいらっしゃるなら
他社よりも素晴らしい、優れた何かが必ずあります

まずこの何かを見つけ、磨き、素晴らしい企業を
創造していただきたく、本日はここまでとします

最後までお読みいただきありがとうございます

中小企業の経営ガイド
久米 章仁

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