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さて、今回は、「そもそも決算書は外部へ提出するための書類である」
という当たり前に思うことについて書いてみたいと思います。
何を当たり前のことを言っているんだ!
と怒られそうですが、
「財務会計」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
調べてみると、
財務会計とは、
「財務諸表を核とする会計情報を、
企業外部の利害関係者(株主、債権者、徴税当局など)に対して
提供することを目的とする会計である。」
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
つまり、「自社で活用するために作られた資料」ではないんです。
あくまで外部の人が理解しやすくするために、作られています。
決められたルールがあるのはそのためです。
ってことは自社には役に立たないの?
ある意味そうかもしれません。
「見方」を知らずに読むと、そうなる可能性が高いです。
せっかく税理士さんに頼んで、作ってもらったのにもったいないですね。
ただ、外部の債権者、特に中小企業の方が多く関わりを持つ銀行マンは
その決算書を見て、的確に数字の話をしてきます。
ということは、読み方があるんですね。
その読み方を多くの中小企業の社長に持ってもらいたいと思っています。
役に立つ会計って?
財務会計とは違う考え方に、「管理会計」というものがあります。
管理会計とは、
「企業会計の一種。
主として、会計情報を経営管理者の意思決定や組織内部の
業績測定・業績評価に役立てることを目的としている。
企業外部の利害関係者に対する情報提供を目的とする財務会計とは、
大きく性格が異なっている。」
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
こちらの方がなんだか役に立ちそうな気がしませんか?
何も特別なことをする必要はありません。
簡単なものであれば、財務会計の決算書をベースに
科目を並べ変えて作ることができます。
ちなみに私が社長と話す時は100%組み替えて説明しています。
例外なく、100%です。
急に見る目が変わります。
今までは、なんとなく決算書を見て、
「今月は利益が出てるな?」
「今月は赤字だな?」
となんとなく見ていた数字が
組み換えることで全然違った見え方をします。
「ここに手を打てば改善できそうだ」
「粗利率が変動しているな。何か特殊要因があったのだろうか。」
など前向きな改善につながるワードが出てきたりします。
これは、世界的名著である『7つの習慣』で言うところの
「パラダイムシフト」というやつです。
同じ絵を見ていてもある人には老婆に見え、
ある人には若い女性に見える、あの感覚です。
今つけているメガネを変えませんか?
メガネを変えるだけで見える世界が変わった経験はないですか?
目が良い人はなかなかこの「アハっ」体験がないかもしれませんが、
私は高校生になった時に母親に連れられて行った眼科で
コンタクトレンズをつけた時の感覚が一番印象的です。
急に見え方が変わる。
そんな体験をより多くの中小企業の社長にしていただきたいと
思っています。
簡単なブロック図を使うことで、今まで気づかなかった経営課題が
浮かび上がってくる体験は、しておいて損はないですよ。
というわけで、今回は、
そもそもの決算書についてお伝えさせていただきました。
パラダイムシフトを起こし、経営を改善して、
なりたい自分に近づきましょう!
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