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本日もよろしくお願いいたします。
さて、早速ですが、本日のテーマは
「社長が計画をつくる理由」です。
現在はモノや情報があふれ
ネットでさまざまな商品やサービスの情報に簡単にアクセスできる時代です。
そのため、魅力的な業界でもすぐさま過当競争に巻き込まれ
業界自体が成熟化し、価格競争に巻き込まれていきます。
ですから、私たち中小企業の経営者観としては
先行き売上が上がり粗利益も増えるから大丈夫だろうと安易に考えてはいけません。
厳しい仮説をシミュレートして、5年先までの見通し(わが社の未来像)を描き
何が起こっても想定内の範囲におさめる経営により、人を守り
倒産しない企業創りをしていく必要があると考えて、日々の経営に取り組んでいきましょう。
先行きのシミュレーションとしては、売上が伸びなくても利益が出て
さらにキャッシュが豊富という状況を企業目標として計画していくのが妥当です。
売上が増加して粗利益が増加して利益がでればそれはそれで良い状況ですから
そうなれば、その時に喜べばよいのです(そうなった際の打つ手をシミュレーションも必要ですが)。
社長に考えてほしいのは、順風満帆の状況ではなく
売上が伸びない、粗利も増えない、このままだと赤字になるという想定です。
なぜなら、減収減益の状況をシミュレートすることで
社長の経営力が鍛えられるからです。
そういう状況を数字で試算し、目の当たりにすると
こうなったときにはこう手を打とうとか、あれを売ろうとか
いろいろ対応を考え準備しておくことができます。
さらに
その対応をした場合にどんな数字になるのか
というところまで落し込み切ることで経営力が磨かれます。
社長が計画をつくる理由はここにあります。
社長が計画をつくるプロセスの中で
対応の選択肢を増え、社長の経営力が磨かれていきます。
そして、経営していく過程で計画を活用し、計画と実績のギャップをつかみ
次の打つ手を探し、計画達成に着々と歩を進め、未来像実現に近づくことにつながります。
そう考えると
計画は将来のことだからわかるわけがないから意味がないとか
計画を立てたがそのとおりいくわけがないから計画をつくる意味がない
と言って計画をつくらないのは
結局、成り行き任せで経営をしていくことで
社長の経営力が磨かれず、企業の成長と安定につながらないと考えています。
ですから、計画をつくっていただきたいのです。
計画をつくる行動の中で想定通りいかない場合に
どう対応していくか、を考えてほしいのです。
緊急事態が起こったらこうするとか
今起こってしまったらどうしようもないが
先行き起こることなら今から何を準備しておくべきだとか
を行動と数字に落とし込んでほしいのです。
また、そんな企業の一大事を決めるわけですから
他人が立てた計画は何も意味がないのです。
社長がつくる計画こそわが社を救い
また社長の精神的な安心にもつながるのです。
そして、計画をつくるプロセスで
売上目標だけではなく、粗利益目標や利益目標、キャッシュの目標など
自社の実態と数字を多面的に少しずつつかんでいくことができます。
今となってわかるのですが
私自身、計画づくりに真剣に取り組んでいなかったときは
結局お客様を増やして売上を増やせば何とかなるだろうと安易に考えていました。
しかし、売上を増やしても固定費がそれ以上に増加してどうしたらよいか。
先が見えなくなりました。
その際に改めて計画を立てるプロセスの大事さ
計画を立てる際にどれだけ考えて考えてさらに考えてシミュレートする大事さ
が経営のコツなのだなということに至りました。
他にも理由があるとは思いますが、芯はここにあるのではないでしょうか。
「先行きどうしようもない状況に陥り焦る」のと
「お手上げになる前に今目一杯頭をフル回転させて先行きの不安を安心に変えておく」のと
どちらにするかは社長次第です。
私自身の経営経験の中ではやはり後者でした。
過去の業績の推移をみて
5年後の先を読んだ経営をしたいと考えるなら
社長は先行き5年間の経営計画をつくることに尽きます。
最後になりますが
社長の皆様には5年後のわが社をどうしたいのか
なぜそうそうなりたいのかを考えていただきたいです。
そして、それを紙に書き出してください。
今、何をすべきかの気づきを得られると思います。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
中小企業の経営ガイド
久米 章仁
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