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「この情報、本当に正しいの?」と思うこと、ありませんか。
情報社会という大きな波に何度も何度もさらされて
「どの情報をもとに」「何を基準に行動したらよいのか」
分からないという自分を見つけることがある昨今です。
どんな年齢になっても自分の心の中での迷いや不安との戦いがあるものですね。
そんな状態だからこそ、自分自身で、何かのよりどころというか判断の目安を
持つことが大事だと感じます。
そして、同時に、そのよりどころを探すことで自分を新たに進歩させ
正しい判断ができるようになってくるんだなとも考えております。
さて、今回のテーマは、「自分自身のよりどころをもつ」です。
会計に携わる人は誰でも知っている、上場会社の株式会社TKCという会社があります。
このTKCの社是は、創業者飯塚毅氏がたてたものです。
「自利トハ利他ヲイウ」です。
著書の中で奥が深いなというエピソードがありました。
講演後、参加者からの質問で
「結局、他人の利益になることをすれば、自分も儲かるというコトですね」
という質問に、「そうではない」と飯塚先生があきれられたことです。
その考え方では、自分が儲かるためにやっているのと同じだということです。
何か禅問答みたいですね。
10年前に読んだ際には何を言っているのかよくわかりませんでした。
~これ以降の文章は私の主観的な勝手な解釈です~
ただ、「自利利他の心」は、自分以外の他人のために持つ前に
もう一人の自分自身に対して持つものではないかと感じています。
これは、中小企業の社長として、法人の経営者としてのもう一人の自分が
自分の中にいると松下幸之助氏の書籍を読んでいてハッと気づく機会があったため
です。
『怠け者の自分は面倒なことはサボりたい、後回しにしたいと考え
怠けようとしたり、楽に暮らしたいと思っています。
対して、経営者としての自分は、自社の発展、社員の物心両面の幸せ
関係者、お客様、世の中が良くなって、もう一人の自分の生活も余裕を持ち
お互いに、それぞれに発展していけるように考えているのです。
自分というものを客観的に観察すると
弱い心の自分も立派な心の自分も現実に存在します。
そのことを素直に踏まえて、立派な経営者としての自分を励まし
喜ばせるにはどうすればよいか』という文章がそれです。
それが自分自身のよりどころを探すことに
つながるのではないかと思いました。
つまり、自分自身の中にあって
経営者としての自分に対して、他人という心を持ち
その他人を利(感謝し、喜ばせる)する心がけに
私の自分を置けるように導くということではないか、と。
それが自然にできるようになれば
結果、経営者としての自分も、私の自分も
共に幸せな人生を歩めるようになっていくように感じたのです。
そう考えると
自他共存している個体の自分は、自分のために儲けるより
個体の自分以外を幸せにしようと懸命に努力している姿が見えてきました。
(経営者としてお客様を喜ばせ、従業員も喜んでいる姿)
そんな自分になるための、師匠とか書物とか、叱咤激励してくれる言葉や人に
触れ続けて、「行動」を変え、習慣化すれば「自然に振る舞える」ように
なるのではないかと思いました。
一人ひとり個性は違うわけですから、まず自分の中の崇高な自分を見つけ
自分に合った、その自分を喜ばすことができたとしたら
それが自分自身の不安や迷いを感じた時の「よりどころ」となるのではないかと。
これは、経営者だけでなく
幹部やリーダー(長)の方、従業員の方も立場が違えど同じです。
もう一人の立派な自分の幸せ・喜びが自分の幸せ・喜びだと思って歩めば
たとえくじけても、自分自身の中で前を向ける「よりどころ」となるのではないでしょうか。
私の経験では、まず立派な自分を見つけようという意識
をもつことから始まりました。
ちなみに、私は、書籍を読んだり、人の話を聞いて
「すごいな」と感じた経験の積み重ねから
自分の中の立派な経営者像を漠然とこんな感じでないかなと仮定し
そこからスタートしました。
スタート時点では、お客様に喜んでもらえるだけの立派な自分でしたが
何年も外部からの情報と自分への対話で修正しつつ、悩み迷いを繰返し
今はまだぼんやりですが、私の自分も、従業員の皆様も、お客様も、お取引先も
喜んでもらえ、そして本当に人を活かす企業創りができる経営者の自分に
ターゲットを置くことができました。
これは過去を振り返れば
「よりどころ」を見つけたいというテーマを強く持ち続け
継続して立派な経営者としての自分をグレードアップして
自分自身の成長を自分の中で実感し
周りで喜んでもらえる人が増えたからかな~と思っています。
迷いや不安は、どんな偉い人でも
どんなに自分が成長してもゼロになることはないでしょうから
共に歩みながら、共にもう一人の自分を励まし、励まされながら
一つひとつグレードアップしていきましょう。
私自身も最近、もう一人の自分との対話を
何度も求められて答えがなく困ったことがあったので
皆様と同じ会社の経営者の立場にいる者として
何かしらのお役に立つのではないかと思い、今回お伝えすることにしました。
「よりどころ」は最終的に自分の主観、自分がなりたい経営者像です。
他人へ依存しないから、自分がブレなければブレることはなく
当然の流れですが、自分の中で「よりどころ」になります
自分のなりたい経営者像、その立派な経営者としての自分を喜ばせる行動や考え方を
自社の企業創りというテーマで、紙に書き出してみてください。
(テーマがないと、イメージしづらいですから)
「よりどころ」という言葉が考えにくいなら
自分が本当にしたいことで、自分も従業員さんもお客様も喜ぶコト
を自社の企業でイメージしてみてください。
そして、出たアウトプットに対し
それはなぜ自分を喜ばせることが可能ですか、と自分に質問してみてください。
そして、自分を、お客様や従業員さんと置き換えて再度質問してみてください。
そんなところから「よりどころ」の気づきが生まれてきます。
私も社長も従業員さんも
一人ひとりが成長し働く幸せが広がる企業創りが私の願いです。
本日はここまでとさせていただきます。
中小企業の経営ガイド
久米 章仁
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